きっと、ぱるふぇ。

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【合格体験記】OSS-DB Silver 勉強方法(学習方法や使用教材など)

OSS-DB Silver Ver.2.0とは

公式サイトには以下のように書かれています。

 

 下記のスキルと知識を持つエンジニアであることを証明する。

  • RDBMSSQLに関する知識を有する。
  • オープンソースデータベースに関する基礎的な知識を有する。
  • オープンソースを利用して小規模なデータベースの運用管理ができる。
  • オープンソースを利用して小規模なデータベースの開発を行うことができる。
  • PostgreSQLを使ったデータベースシステムの運用管理ができる。
  • PostgreSQLを利用した開発でデータベース部分を担当することができる。

 

実際、OSSと名前についていますが内容はPostgreSQL中心です(バージョンは2019年4月時点で、10,11に対応)。

 

しかし、PostgreSQLのみに特化しているわけでなく、正規化やトランザクションSQLなどの、他のRDBMSと共通の内容も多く出題されます。したがって私のようなIT技術の初学者にとって、資格取得を目標に学習する意義は大いにあると感じました。

 

 

受験前の能力

新卒入社1年目の冬に取得にしました。

 

学生時代は情報系の知識はほぼないといっていい状態で、秋に基本情報技術者試験(FE)に合格したばかりでした。この通り、ほとんどIT初心者です。

 

 

受験結果

約2ヶ月学習した結果合格し、以下の結果でした。

 

取得スコア:80点 (合格最低点:64点)

セクション名:正解率

一般知識:87%

運用管理:69%

開発/SQL:93%

 

合格できる確証がないまま受けたので、「思ったより点数取れた」というのが正直な感想です。

 

一般知識と開発/SQLは9割近く取れていますが、これらの分野はFEで少し学習したので理解しやすかったです。

 

一方、運用管理はPostgreSQLに特化した内容が多く、正確に覚えていくのが大変でした。運用管理の分野は、問題演習をたくさんする中で、出題傾向や問われ方を掴んだおかげで乗り切ったという感じがあります。

 

 

使用教材【使用した程度】

OSS教科書 OSS-DB Silver Ver2.0対応【2周】

→出題範囲に沿って作成された教材として公式認定された教材

 

PostgreSQLは無償のマニュアル(英語)、および日本語に翻訳されたマニュアルもありますが、出題範囲だけ読もうにも量が膨大ですし、どこが試験・実務で重要なのか把握できません。

 

この教科書は必要なところがうまくまとまっており、DBまたはPostgreSQLの初学者が最初に学習する教材として良いと感じました。PostgreSQLをよく使っている方はいきなり問題演習に入っても良いと思いますが、私のように知識がない状態から問題演習することに抵抗を感じる方にはオススメしたいです。

 

豊富な数の問題が収録されていますが、実際の試験と比較して難しいと思います。したがってこちらの教科書を完璧に学習するだけでかなりの力がつくと思いますし、「この1冊で合格!」の文言はあながち嘘ではないと思います。

 

1つ注意点として、誤植が多いので購入時には最初にHPの正誤表を必ずご確認ください。また正誤表に載っていない部分にも少し誤りを見つけたので、ほかにも誤植等ある可能性があります(メールを送ったので正誤表に後ほど載るかもしれません)。

 

参照する中で疑問に思うようなところがあれば適宜マニュアルも参考にすることをオススメいたします。

 

サンプル問題/例題解説 【全体の約6割】

→公式サイトに載っているサンプル問題集

 

このサンプル問題、「※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。」と注意書きがありますが、基本的なことが一通り問題形式となっていて、基礎知識の定着に十分役に立ちます。

 

こちらの教材の個人的なお気に入りポイントは、

・公式サイトの解説で比較的安心・信頼できる

・問題数が300問弱と豊富

・無料(試験が高い分教材は安く済ませたい…)

です。

 

上記の通り、6割程度しか問題演習できなかったのは心残りですが、その中でも基本的な事項が繰り返し出てきますし、定着にとても役に立ったと思っています。ですので、問題演習はたくさんしたいけど学習にかける費用は安く済ませたい方にオススメです。

 

Udemy OSS-DB Silver模擬試験問題集 【3分の2】

→オンライン学習サイトUdemy内で販売されている模擬試験6回分のセット

 

通常2400円ですが、高頻度でセールが開催されており、半額の1200円で買えることも多いのでコスパは非常に良いと思います。

 

こちらの教材はデジタル教材なので、電車に載っているときなどにポチポチと手軽に学習できるのがとてもありがたいです。また分野別の正答率や不正解の問題のみに絞って表示できるのも、デジタルならではの強みであり活用した部分になります。

 

しかし、正直解説の質はあまりよくないと感じました。マニュアルをそのままコピペしたような箇所も多く、また同一の模擬試験内でまったく同じことが書かれていることもあり、もっと問題に沿った解説を載せてほしいと思っています。

 

ただ役に立たないという意味ではなく、出題範囲も広く試験範囲の大部分がカバーされていると思いますし、何より安く購入でき、どこでも学習しやすいということから購入してよかったと思っています。実際、直前に試験会場に向かう電車の中で最後の演習をしていたのもこちらの教材でした。

 

 

学習方法

事前に調べたところ、標準学習時間は2週間~1ヶ月と書かれていたので、他の資格の勉強も並行してやっていたこともあり、1か月で取得する目標を立てました。が、結果約2ヶ月かかってしまいました。PostgreSQL初心者でなければ、2週間くらいで取得するのは不可能でないように思われます。

 

【最初の1か月】

教科書を1周しました(模擬試験を除く)。

 

すいすい理解できるところもありましたが、私はじっくり考えながら本を読んでしまうタイプなので、同じところでしばらく止まっていることも多くあり、読破に思ったより時間がかかってしまいました。

 

章末問題も進度に合わせて解いていましたが、「難しい」というのが第一印象です。

 

ただ、試験を受けた後は、実際の試験問題よりも難しかったんだと思っています。試験問題の直接的な練習というよりは、基礎知識をしっかり定着させるように配慮して問題設計がされているように感じられます。これは模擬試験に対しても同じ印象を抱いています。

 

【学習開始1か月後~次の3週間】

教科書の模擬試験はいったん置いておいて、公式サイトのサンプル問題を解き始めました。また電車の中などではUdemyの教材を解いていました。

 

私の教材に対する印象は、

 

サンプル問題:試験より難、範囲がやや狭い…基礎知識に定着に役に立つ

Udemy:試験と同程度の難易度、範囲は広い…本試験に対する自分のレベルを把握できる

 

です。

 

私は両方やりましたが、短期間合格を目指すならどちらか一方で良かったと思っています。手軽さを重視するならUdemy、費用を重視するならサンプル問題、になるのでしょうか。

 

期間としてはここで1ヶ月と3週間になりますが、勉強をだらだらしすぎた感じがして焦り始めました。実力はついていないと思いましたが、1週間後に受験申し込みをし、自分にタイムリミットを課しました。

 

この後教科書の模擬試験を解きましたが、正答率47%で落ち込みました。

 

【試験前1週間】

サンプル問題もUdemyも中途半端な状態ですが、教科書の2周目を始めました。

 

問題演習をある程度してから読み直しを始めたので、かなり読みやすかったです。身についていない部分を中心に読めばよかったので、期間は1週間で十分でした。章末問題もかなり高い正答率を出せたので、自信もついてきました。

 

前日に教科書の模擬試験(2回目)を解いたら正答率88%でした。

ちなみにUdemyの模擬試験は4回分やりましたが、毎回7割前後でした。

 

 

最後に

私も勉強を始める前に、ほかの方の合格体験記を読んで教材などを決めたので、これから受験しようと考えている方はいろいろな方のブログを読まれるといいと思います。

 

OSS-DB Goldもいつか取りたいですが、教材があまり充実してなさそうだな…