きっと、ぱるふぇ。

考えたことや趣味について綴っています。

【合格体験記】Python3 エンジニア認定基礎試験(学習方法や使用教材など)

 

Python3 エンジニア認定基礎試験とは

「Python3 エンジニア認定基礎試験」は、Python3(最新の試験は3.9.0版対応)の文法基礎を問う試験です。

公式HPには以下のように記載されています。

 

合格要件:正答率7割以上

出題範囲:オライリー・ジャパンPythonチュートリアル 第4版

 

基本的に出題は上記の教材からであり、各章に対応する問題の出題数まで公式HPに公開されていますので、受験を考えている方は公式HPを見られると良いかと思います。

 

と言いますか、公式HPに全ての情報がまとまっているので、私は他の方のブログ等読まなくても公式HPだけ見て情報収集していました。

 

ですのでこの記事では、公式HPで得られない情報を主に書き残しておこうと思います。



受験前の能力

私は今、IT業界入社1年目で、基本情報技術者試験に合格している程度の知識量です。

 

Pythonは1からの学習でしたが、Java等触ったことがあり、オブジェクト指向の考え方は今回の試験でもすんなり理解できました。

 

プログラミング初心者がこの試験を受けようとすると、基礎の理解から入る必要があるかと思いますが、合格するだけならそれほど難しくないように思います。

プログラミング経験者は尚のこと余裕で学習が進むと思います。

 

就職するまでIT技術とほぼ無縁の世界にいましたが、大してプログラミングが得意でない私でも、この試験は2週間の学習で合格することができました。



受験結果

取得スコア:950点(40問中38問正解) (合格:700点(40問中28問正解))

 

章番号…正解率

7章…0%

8章…75%

その他…100%

 

(あれ、正答率と内訳を考えるとどうもおかしくないですか?

2問間違えたのに0%のところと75%のところがあるって…

問題ごとの配点の重みが違うのでしょうか。)

 

試験のことを何も知らない方が見るとすごい点数に見えますが、正直、私がめちゃくちゃ頑張ったわけではなく、試験内容が本当に基本的な内容で、教科書をしっかり読んで実機演習しておけばこれくらいの点数皆さんも届くかと思います。

 

以下、私が試験対策に使った教材です。参考にしてください。

 

使用教材【使用した程度】

Pythonチュートリアル 第4版【2周】

→出題範囲となっているテキスト

 

公式指定の教科書を使うのが無難だと思いこちらを購入しました。

 

(本当のところ、購入したわけではなく、「SNSで受験宣言をして教科書をもらおうキャンペーン」なるものを公式がやっていたので、Instagramで受験宣言したところ本当に教科書が送られてきました。

 

何度かキャンペーンの期間延長がかかっているので、公式HPを覗いてみてください。)

 

実践的なサンプルコードとかもっと詳しい内容とか、Pythonについてさらに気になることはありますが、Pythonの入りとしてこちらの資格を利用しようと考えている方にとっては良い教科書だと思います。

 

また後述の模擬試験も、こちらのテキストの基本用語や、サンプルコードまんまもしくは少し改編したものから出題されていますので、こちらのテキストを読み込むのが1番の対策になると思います。

 

 

模擬試験【公式HPで紹介されてるもの全て】

→無料で受けられる模擬試験で、認定スクールが公開しているもの

 

各種資格の試験対策として過去問や模擬試験が利用されることは多いと思いますが、Python3 エンジニア認定基礎試験の過去問は見たことがありません。(少なくとも私は)

 

代わりに、なのでしょうか、公式HPで認定スクール作成の模擬試験が公開されています。

 

私は全部取り組んでみましたが、2, 3回分も取り組めば十分すぎるほど練習になると思います。

 

HPで公開されているものと同じリンクと、各模擬試験の特徴を簡単に記載します。

 

プライム・ストラテジー

登録:不要(名前とメールアドレスの入力のみ)

回数:3回分

結果:受験後、解答の正誤がメールで送られてくる

解説:無

 

DIVE INTO CODE

登録:必要

回数:約2回分(76問から毎回ランダムに40問出題されるようです)

結果:受験直後のページで正誤の一覧が見られる

解説:無

 

トレノケート

登録:必要

回数:1回分

結果:受験直後のページで正誤の一覧が見られる

   問題と解説それぞれのページへのリンク(全問別リンク)が表示される

解説:有

 

リーディング・エッジ社

登録:必要

回数:1回分

結果:受験直後のページで正誤の一覧が見られる

解説:無

 

 

唯一解説があるのがトレノケートの模擬試験です。こちらの模擬試験に取り組み、あとはお好みで何回分か受験する流れが良いかと思います。

 

会員登録が面倒であれば、プライム・ストラテジーの模擬試験が良いかもしれません。



学習方法

私の場合は2週間の学習で合格しました。計画を立てる際は、上述の私のスキルセットも参考になさってください。

 

以下、私の場合の学習の過程を記載します。

 

【最初の1週間】

最初はテキストを読み込むところから始めました。また、Pythonもインストールし、実際にサンプルコードを動かしながら読み進めました。

 

上では書きませんでしたが、上記の教材の他にこちらのサイトで基本的なコードをアウトプットする練習をしていました。簡単なところからコードを書く練習ができるので、興味がある方は覗いてみてください。

 

【次の3日間】

ここで模擬試験を3回分取り組みました。

 

最初にプライム・ストラテジーのものを受けたのですが、1回目から正答率が7割で、「もしかして合格余裕か?」と思いつつ受験を申し込みました。

 

【11日目-13目】

復習のためにテキストの2周目です。

 

模擬試験を受けて出題のポイントを何となく把握したので、試験で問われそうなところを印付けながら読み進めました。

 

さらに、さすがに2回目ともなると、新たに疑問点が生まれてきましたので、都度ネットで調べたり、気になる部分のコードを走らせたりしながら読み進めました。

 

【試験前日】

残りの模擬試験を全て受験しました。

 

このときは安定して9割前後得点できており、間違えた問題だけテキストで再確認して勉強を終えました。



最後に

文法が、英文法や数学の記法に似ている部分が多く、個人的にはこれから慣れ親しんでいけそうな言語だと感じました。Pythonは今ホットな言語の1つだと思われますので、使いこなせるように他の書籍にも手を出したいと思います。

 

名前も好きです。ヘビが大好きなので!由来は違うそうですが…

【合格体験記】OSS-DB Silver 勉強方法(学習方法や使用教材など)

OSS-DB Silver Ver.2.0とは

公式サイトには以下のように書かれています。

 

 下記のスキルと知識を持つエンジニアであることを証明する。

  • RDBMSSQLに関する知識を有する。
  • オープンソースデータベースに関する基礎的な知識を有する。
  • オープンソースを利用して小規模なデータベースの運用管理ができる。
  • オープンソースを利用して小規模なデータベースの開発を行うことができる。
  • PostgreSQLを使ったデータベースシステムの運用管理ができる。
  • PostgreSQLを利用した開発でデータベース部分を担当することができる。

 

実際、OSSと名前についていますが内容はPostgreSQL中心です(バージョンは2019年4月時点で、10,11に対応)。

 

しかし、PostgreSQLのみに特化しているわけでなく、正規化やトランザクションSQLなどの、他のRDBMSと共通の内容も多く出題されます。したがって私のようなIT技術の初学者にとって、資格取得を目標に学習する意義は大いにあると感じました。

 

 

受験前の能力

新卒入社1年目の冬に取得にしました。

 

学生時代は情報系の知識はほぼないといっていい状態で、秋に基本情報技術者試験(FE)に合格したばかりでした。この通り、ほとんどIT初心者です。

 

 

受験結果

約2ヶ月学習した結果合格し、以下の結果でした。

 

取得スコア:80点 (合格最低点:64点)

セクション名:正解率

一般知識:87%

運用管理:69%

開発/SQL:93%

 

合格できる確証がないまま受けたので、「思ったより点数取れた」というのが正直な感想です。

 

一般知識と開発/SQLは9割近く取れていますが、これらの分野はFEで少し学習したので理解しやすかったです。

 

一方、運用管理はPostgreSQLに特化した内容が多く、正確に覚えていくのが大変でした。運用管理の分野は、問題演習をたくさんする中で、出題傾向や問われ方を掴んだおかげで乗り切ったという感じがあります。

 

 

使用教材【使用した程度】

OSS教科書 OSS-DB Silver Ver2.0対応【2周】

→出題範囲に沿って作成された教材として公式認定された教材

 

PostgreSQLは無償のマニュアル(英語)、および日本語に翻訳されたマニュアルもありますが、出題範囲だけ読もうにも量が膨大ですし、どこが試験・実務で重要なのか把握できません。

 

この教科書は必要なところがうまくまとまっており、DBまたはPostgreSQLの初学者が最初に学習する教材として良いと感じました。PostgreSQLをよく使っている方はいきなり問題演習に入っても良いと思いますが、私のように知識がない状態から問題演習することに抵抗を感じる方にはオススメしたいです。

 

豊富な数の問題が収録されていますが、実際の試験と比較して難しいと思います。したがってこちらの教科書を完璧に学習するだけでかなりの力がつくと思いますし、「この1冊で合格!」の文言はあながち嘘ではないと思います。

 

1つ注意点として、誤植が多いので購入時には最初にHPの正誤表を必ずご確認ください。また正誤表に載っていない部分にも少し誤りを見つけたので、ほかにも誤植等ある可能性があります(メールを送ったので正誤表に後ほど載るかもしれません)。

 

参照する中で疑問に思うようなところがあれば適宜マニュアルも参考にすることをオススメいたします。

 

サンプル問題/例題解説 【全体の約6割】

→公式サイトに載っているサンプル問題集

 

このサンプル問題、「※この例題は実際のOSS-DB技術者認定試験とは異なります。」と注意書きがありますが、基本的なことが一通り問題形式となっていて、基礎知識の定着に十分役に立ちます。

 

こちらの教材の個人的なお気に入りポイントは、

・公式サイトの解説で比較的安心・信頼できる

・問題数が300問弱と豊富

・無料(試験が高い分教材は安く済ませたい…)

です。

 

上記の通り、6割程度しか問題演習できなかったのは心残りですが、その中でも基本的な事項が繰り返し出てきますし、定着にとても役に立ったと思っています。ですので、問題演習はたくさんしたいけど学習にかける費用は安く済ませたい方にオススメです。

 

Udemy OSS-DB Silver模擬試験問題集 【3分の2】

→オンライン学習サイトUdemy内で販売されている模擬試験6回分のセット

 

通常2400円ですが、高頻度でセールが開催されており、半額の1200円で買えることも多いのでコスパは非常に良いと思います。

 

こちらの教材はデジタル教材なので、電車に載っているときなどにポチポチと手軽に学習できるのがとてもありがたいです。また分野別の正答率や不正解の問題のみに絞って表示できるのも、デジタルならではの強みであり活用した部分になります。

 

しかし、正直解説の質はあまりよくないと感じました。マニュアルをそのままコピペしたような箇所も多く、また同一の模擬試験内でまったく同じことが書かれていることもあり、もっと問題に沿った解説を載せてほしいと思っています。

 

ただ役に立たないという意味ではなく、出題範囲も広く試験範囲の大部分がカバーされていると思いますし、何より安く購入でき、どこでも学習しやすいということから購入してよかったと思っています。実際、直前に試験会場に向かう電車の中で最後の演習をしていたのもこちらの教材でした。

 

 

学習方法

事前に調べたところ、標準学習時間は2週間~1ヶ月と書かれていたので、他の資格の勉強も並行してやっていたこともあり、1か月で取得する目標を立てました。が、結果約2ヶ月かかってしまいました。PostgreSQL初心者でなければ、2週間くらいで取得するのは不可能でないように思われます。

 

【最初の1か月】

教科書を1周しました(模擬試験を除く)。

 

すいすい理解できるところもありましたが、私はじっくり考えながら本を読んでしまうタイプなので、同じところでしばらく止まっていることも多くあり、読破に思ったより時間がかかってしまいました。

 

章末問題も進度に合わせて解いていましたが、「難しい」というのが第一印象です。

 

ただ、試験を受けた後は、実際の試験問題よりも難しかったんだと思っています。試験問題の直接的な練習というよりは、基礎知識をしっかり定着させるように配慮して問題設計がされているように感じられます。これは模擬試験に対しても同じ印象を抱いています。

 

【学習開始1か月後~次の3週間】

教科書の模擬試験はいったん置いておいて、公式サイトのサンプル問題を解き始めました。また電車の中などではUdemyの教材を解いていました。

 

私の教材に対する印象は、

 

サンプル問題:試験より難、範囲がやや狭い…基礎知識に定着に役に立つ

Udemy:試験と同程度の難易度、範囲は広い…本試験に対する自分のレベルを把握できる

 

です。

 

私は両方やりましたが、短期間合格を目指すならどちらか一方で良かったと思っています。手軽さを重視するならUdemy、費用を重視するならサンプル問題、になるのでしょうか。

 

期間としてはここで1ヶ月と3週間になりますが、勉強をだらだらしすぎた感じがして焦り始めました。実力はついていないと思いましたが、1週間後に受験申し込みをし、自分にタイムリミットを課しました。

 

この後教科書の模擬試験を解きましたが、正答率47%で落ち込みました。

 

【試験前1週間】

サンプル問題もUdemyも中途半端な状態ですが、教科書の2周目を始めました。

 

問題演習をある程度してから読み直しを始めたので、かなり読みやすかったです。身についていない部分を中心に読めばよかったので、期間は1週間で十分でした。章末問題もかなり高い正答率を出せたので、自信もついてきました。

 

前日に教科書の模擬試験(2回目)を解いたら正答率88%でした。

ちなみにUdemyの模擬試験は4回分やりましたが、毎回7割前後でした。

 

 

最後に

私も勉強を始める前に、ほかの方の合格体験記を読んで教材などを決めたので、これから受験しようと考えている方はいろいろな方のブログを読まれるといいと思います。

 

OSS-DB Goldもいつか取りたいですが、教材があまり充実してなさそうだな…

【家庭菜園】ハーブ栽培始めました

初めての日記的な投稿になります。

 

表題の通り、ハーブの栽培を始めました。

かねてよりやりたいと思っていたのですが、ふるさと納税の返礼品でハーブを見つけたのをきっかけに、とうとう栽培を始めることに踏み切りました。

 

 

はじめに

かねてよりやろうと思っていたふるさと納税

そして同じくずっとやりたいと思っていたハーブ栽培。

この2つを同時に満たすことができるムーブとして、「ふるさと納税の返礼品でハーブ苗を探す」ことを思いつきました。

 

検索してみるとたくさん見つかりました。

その中で、その季節におすすめのハーブ苗をいくつか送ってくださるものを見つけ、そちらを返礼品として選択、納税させていただきました。

お金が有意義に使われることを祈って。。。

 

届いたのは以下の5つ。

ワイルドストロベリー

・ホワイトペパーミント

・ラベンダー(アラビアンナイト)

オレガノ

ローマンカモミール

(ローマンカモミールは残念ながら届いた時点で枯れてしまっていました…)

 

実際届いた苗を見たとき、初めてのガーデニングに心躍りました。

ここから育て方の情報収集が始まりました。

 

準備

今回はプランターで栽培することにしましたので、鉢植えで育てる前提で調べました。

各種類ごとに詳しく調べたのですが、ハーブは以下の性質をもつものが多いようです。

 

☆耐寒性・耐暑性 … 比較的高い

☆病害虫 … 耐性高(1番の天敵はアブラムシ?)

 

また、栽培方法はおおよそ以下のようにすれば良いようです。

 

☆置き場所 … 半日程度日光が当たる、風通しの良い場所

☆用土 … 赤玉土5:腐葉土4:パーライト1

☆水やり … 表面が乾いてからたっぷり

☆肥料 … 基本不要、葉の色が薄くなってきたら緩効性化成肥料

 

もちろん全部このようにすれば良いわけではないと思います。

例えば、ホワイトペパーミントは日当たりが3-5時間の半日影に置き、土は常に湿らせておく方が良いようです。

 

これらの情報をもとに、以下のものを購入しました。

 

☆野菜・ハーブ用培養土

→とりあえず既にブレンドされている培養土にしておけば間違いないらしい。

せっかくだし自分で土を混ぜたいとは思いましたが、赤玉土等をそれぞれ別に買うと量が多すぎて余ってしまうし、値段が…ということで培養土をチョイス。

 

☆鉢底石

→水はけ・通気性を良くし、根腐れ防止の目的があるようです。

ガーデニング初心者すぎて鉢植えの底に石を敷くことを知らなかった。

 

☆ハーブ用化成肥料

→肥料なくてもいいらしいけど、ちゃんと育成してハーブ栽培の知識を付けたいので購入。

「ハーブ用」と付いているから安心して買った。

 

家になかったので鉢植えも購入。

ようやく土いじりの時間です。

 

実践

以下の手順で進めました。

 

1. 鉢植えの底に鉢底石を敷く

2. 鉢植えの1/3くらいまで培養土を入れる

3. ポットから苗を出し、根を傷つけないように軽くほぐす

4. 苗を鉢植えに入れ、根が覆われるように培養土を入れる

5. 鉢植えの下から水が流れるくらい水やりをする

 

1. 鉢植えの底に鉢底石を敷く

→ネット入りの鉢底石を買ったので、各鉢植えに1つ入れました。

ネット入りのものだと、「洗って再利用」がしやすいようです。

 

2. 鉢植えの1/3くらいまで培養土を入れる

→苗の床を作ります。

 

3. ポットから苗を出し、根を傷つけないように軽くほぐす

→特に主根(1番太い根)を傷つけないようにやさしく扱います。

 

4. 苗を鉢植えに入れ、根が覆われるように培養土を入れる

→根がむき出しにならないように気をつけます。

葉・茎が隠れても出てくるくらいハーブは生育力が強いとのことなので、やや過剰に根の周りに培養土を盛ります。

 

5. 鉢植えの下から水が流れるくらい水やりをする

→基本乾かし気味に育てますが、植え替えてすぐのときはたっぷり水を上げた方が良いようです。

 

これで作業が終わりましたので、鉢植えを置く場所を決めるだけです。

それぞれに合った日当たりを考慮して、鉢植えを配置しました。

ワイルドストロベリー

オレガノ

ラベンダー

ホワイトペパーミント

おわりに

栽培するのも楽しみだし、大きく育つのを見るのも楽しみです。

収穫できたらハーブティーにしたり、料理に使ったりしたいです。

 

生育状態を今後記事にするかもしれません。

どうぞよろしくお願いします。

論理的思考力

このシリーズ、しばらく更新していませんでしたが、

下書きをやっと出すことにしました。

 

論理とは何か

私は論理学に詳しいわけではありませんが、論理と一口に言っても様々な論理があるようです。ここでは、後の言いたいことのために、また簡単に考えるために、すべての命題(「○○は××である」といった文)を真か偽の2つに分けるものを「論理」と呼ぶことにします。 


ここで、その命題が真であるとは、絶対に正しいということを意味します。逆に、その命題が偽であるとは、必ずしも正しくないということを指すことにしましょう。


例えば、「明日の天気は晴れ」という文は「偽」に該当します。なぜなら、雨が降る可能性もあり、”絶対に”晴れるとは言えないからです。ですから、「真」であることを口にしたければ、「明日は晴れる可能性がある」といえばよいわけです。


「絶対に」「可能性がある」というとおかしな気がするかもしれませんが、「絶対に」は、あくまで「文につけても頷ける」程度のものと捉えてほしいです。


正確な論理を扱いたい方は、学問としての「多値論理」や「様相論理」について学んでください。ここではあくまでも、コミュニケーション能力について話をしたいと考えています。


論理的思考力とは


では、この論理に基づいて考えてみたいと思います。例えば、ある人が「辛い物が好きです」と言ったとします。ここで、話し手も聞き手も、それは真だと考えている状況を考えます。


すると、これを聞いた人は、「話し手は麻婆豆腐が好きなのか」と考えるでしょう。(私の趣向で辛い食べ物の代表を麻婆豆腐にしました)読者の皆様も、何か辛い物を思い浮かべて「この人は○○が好きなのか」と思ったのではないでしょうか。


これが論理的思考力だと私は考えます。これはこう言い換えることもできます。○○には「一般的に辛いとされるもの」が入れば真なる文ができるということです。


また、「この話し手の嫌いなものを当ててください」と言われた人は、少なくとも麻婆豆腐含め、辛い物を除外して何か発言しようとするはずです。


これが私の考える論理的思考力なのですが、いかがでしょうか。こういった思考力を備えていない人はあまりいないと思います。つまり、論理的思考力と大げさに言われているものは何か別のものの可能性が高いと考えています。


例えば、不慣れな事柄について論理的思考力を直ちに発揮させるのは難しいかもしれません。


中学生が2次方程式を利用して文章題を解けなかったときに、「論理的思考力がない」と指摘するのは正しいのでしょうか。慣れていてパターンを掴んでいる人にとってはこういった問題は簡単かもしれませんので、その中学生は慣れていないだけかもしれません。


また、式を立てるところ、あるいは式を立てた後に変形できずに解けていないのかもしれません。これは別の能力が欠如しているのではないでしょうか。


日常的にも、学問や仕事で難しいと感じることは多々あり、瞬時に論理的思考力を働かせることができないかもしれません。そういった原因には「不慣れである」「前提が理解できていない(忘れてしまっている)」等があるかもしれません。論理的思考力という一言で済ませてしまうと、その奥にある原因がしっかり追究できなくなる可能性があるのではないでしょうか。


相手に正確に伝えるために


話がそれるようですが、この記事は『コミュニケーション能力とは』の続きであることを思い出して、次の考えを述べたいと思います。それは、相手に正確に何かを伝えたいと思ったとき、相手にも上述のような論理的思考力が備わっている前提で発言をするべきだと私は考えます。


例えば上と同じ例で、「辛い物が好きだ」と言ったときに、「話し手は辛いものなら何でも好きだ」と考えてしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。そういう発言は控えましょう、と言うとさすがに窮屈な世の中になってしまうと思いますが、ビジネスシーンでの伝達など、正確に伝える必要がある場面も少なからずあるはずです。そういった場面では、例えば「唐辛子、わさびを使った料理が好きです」と言えば、山椒を使った料理は除かれることになります。


このようなことを堅苦しいシーンでいうことはあまりないかもしれませんが、1つの参考になればと考えています。


また、日常会話では、「たいていの辛い物は好き」などと言えば、不正確に伝えることを避けられる上に、「じゃあ麻婆豆腐は好き?」などと話が弾んでいいかもしれません。すぐに断定口調で話さずに、ちょっと濁す。これが私が心掛けている話し方です。


価値観が違えば結論も違う


ここでも論理的思考力が備わっている前提で話を進めます。


論理とは、すべての命題を真か偽として結論付けるものであるというのがここで考えている論理だということは冒頭でも述べたことです。真偽は論理のゴールともいえる到達点ですが、であれば、出発点もあるはずです。その出発点となる考え方こそが「価値観」ではないかと私は考えています。


出発点ということはそれ以上論理として遡れないものであり、したがって、それは論理によって揺るがすことができないものです。繰り返しになりますが、それこそが個々人が持つ「価値観」ではないかと考えているわけです。


例えば好みは人それぞれの意向であり、論理によって揺るがせない価値観に近いと思います。「なぜ○○が好きなのか」と問われても、回答するのはなかなか難しいような気がするからです。


では仮に、好みが「価値観」であり、人それぞれの前提となる考え方であるとします。


今ここに辛い物が好きなAさんと嫌いなBさんがいます。このとき、Aさんは辛い食べ物がすべて好きで、Bさんはその真逆です。論理なので、このように極端な設定を考えます。


ここで2人によって以下のような会話がなされたとしましょう。


A : 麻婆豆腐っておいしいよね。

B : どうしてそう思うの。

A : だって麻婆豆腐は辛いからね!


Aさんの中では「辛い物はおいしい」という命題が真になっているのでこのような発言をします。しかし、Bさんはこの後納得するでしょうか。「私は辛いから麻婆豆腐が嫌いなんだけどな…」という風に思うはずです。


何が言いたいかというと、「辛い物はおいしい」とういう結論が、Aさんの中では真、Bさんの中では偽、と食い違っているのです。このようなことは多々あり、コミュニケーションにおいて留意するべき点だと思っています。


このようなことに気を付けていないと、Aさん側は価値観の押し付けを、Bさん側は価値観の否定をすることにつながってしまうと危惧しています。


Aさんは「麻婆豆腐はおいしい」ということを押し付けずに、Bさんが「辛い物が嫌い」という価値観を持っていることに留意すべきです。一方、Bさんは、Aさんが「辛い物が好き」だという価値観を持っていることに気を付け、「Aさんは辛い物が好きだから麻婆豆腐が好きなんだな」というような納得をすれば、お互いにギスギスせずに済むはずです。


言いたいことが伝わったでしょうか。論理をコミュニケーションのすべてと捉えずに、その前提となる価値観にも目をやれば、もっと良い関係を築くことのできるコミュニケーションができるのではないかと考えています。

具体・抽象を操る能力

前記事『コミュニケーション能力について考える』の続きとして、1つめは、具体・抽象を操る能力について考えていきたいと思います。

 

具体と抽象

今後の話で齟齬が出ないように、初めに言葉の意味を共有します。

 

まず、「具体」とは、実際に存在する個々の事柄や事物を指して使われていると思います。「具象」と言っても通常同じ意味として捉えられているでしょうか。意味がうまく共有できていなかったらすみません。「抽象」の意味を共有した後に、まとめて詳しく言葉の意味を考えていきたいと思います。

 

次に、「抽象」とは、個々の事柄や事物に共通している要素を指して使われていると思います。

 

辞書的(抽象的)で私が考えていることが伝わっていないかもしれませんので、掘り下げてどういった場面でこれらの言葉が使われているか考えたいと思います。

 

「具体」と「抽象」は階層の関係にあると考えています。これを「色」を例に考えたいと思います。まず、「具体的」に存在する個々の色は「緑」や「赤」などがあります。これは実際に目に見えるものです。さらに「透明」も実際に存在すると考えてよいでしょう。空気や水は光を透過するからです。

 

これらを「抽象的」にすると、前者に共通して言えることは「有色」である、ということです。一方、後者は「無色」ということになります。この世には”ない”という事象が存在すると考えても問題ないと思います。

 

ではこれらをさらに「抽象的」にすると、「有色」にしても「無色」にしても共通して言えることは、「色」ということになると思います。このように「色」は、「色」という言葉が最上位にあり、3層の構造になっていると考えることができるでしょう。これが上で述べた、「具体」と「抽象」は階層の関係にある、ということです。

 

言いたいことが伝わっていれば幸いです。

 

もう1つ別の例も見たいと思います。次は「植物」で考えてみます。植物には様々な区分があり、「果物」や「野菜」、「香草(ハーブ)」、「雑草」などと様々な括りが作られています。そしてその中に、より「具体的」な、「みかん」や「ほうれん草」などの植物の名前がついています。

 

ちなみに「果物」には「木になる実」という意味があるそうですので、植物を「木になるもの」「木にならないもの」に分けて、さらにその中で、「楓」や「紅葉」などの「実以外を食べるもの」や、「実を食べるもの」などと区分していってもいいかもしれません。

 

あまり深堀りしすぎるとかえってわかりにくくなりそうなので、このように「植物」も階層の関係になっていることが伝わっていれば今後の話が、私と同じ価値観で考えることができると思います。

 

具体と抽象を行き来する

私は、「具体」と「抽象」を行き来する力はコミュニケーション能力の一部だと考えています。適切に「具体的」または「抽象的」な言葉を使い分けることは、話の分かりやすさに繋がってくると思うからです。

 

例えば、「私は、あの赤くて辛い食べ物が好きです」と言ったとします。これは「赤い食べ物」という抽象的な言葉と「辛い食べ物」という抽象的な言葉で、ある食べ物を表現しようとしたセリフです。

 

なぜこれらの言葉が「抽象的」かというと、「赤い」「辛い」という特徴はいくつもの食べ物に当てはまる、共通する特徴となっているからです。

 

そして、こうした説明はわかりやすいでしょうか。およその方が唐辛子を思い浮かべたと思いますが、いつでもこのように抽象的に説明することはスマートとは言えません。したがって、「私は唐辛子が好きです」と「具体的に」説明する方が簡潔あり、コミュニケーション能力がある人だと考えます。

 

上記の例は、いわゆる「語彙力」がない人とある人では、ある人の方がコミュニケーション能力は高いと言えるでしょう、という話でした。

 

一方、「抽象的」な説明ができた方が簡潔な場合もあります。

 

「私が好きな色は、アマガエルや葉っぱのような色です」と説明すると、これもまたくどい説明に感じてしまうのは私だけでしょうか。「最初から緑って言えよ!」と突っ込みを入れたくなってしまうようなセリフです。このように、誰でも知っている一言で説明できた方がやはり簡潔な文になりますので、こういった場合は「抽象的」に説明する方がスマートに感じます。

 

相手に合わせる

こういった例はいかがでしょうか。「べき乗は演算です」と言われて、なるほどと思う人は少ないと考えています。これは「べき乗」という相手が知らない言葉を、「演算」という「抽象的」な言葉で説明しようとした例です。

 

私はそれなりに数学が得意だと信じていますので、上のように説明されてすぐに納得できます。しかし、数学に慣れていない方はこの説明で納得できないかもしれません。

 

では次のように説明したらいかがでしょうか。「べき乗はたし算やかけ算と同じように、2つの数からある規則に従って数を作るものです」このように「足し算」「掛け算」といった「具体例」を出して、長々と説明した方がわかりやすいのではないでしょうか。

 

つまり、言いたいことは「相手に合わせて具体・抽象を行き来する」のがコミュニケーションにおいては重要、ということです。「演算」の話にあるように、いつでも簡潔に説明するのが必ずしも適切ではないと思っています。

 

今回このような例で説明したのは、数学が好きではない人が多くいるということを私が認識しているからです。普段の会話でも、同じように、相手がその言葉を知っているかをよく考えてから発言するのが、究極的にはスマートといえるのではないでしょうか。

コミュニケーション能力とは

初めてブログを投稿します。ぱるふぇと申します。このブログでは日頃考えていることをまとめたり、趣味について書いたりしようと思っています。

 

今回は、よく聞く言葉である「コミュニケーション能力」について考えていきたいと思います。

 

 

コミュニケーションの目的

コミュニケーションとは何でしょうか。会話や文面でのやり取りを思い浮かべる人が多いと思います。

 

ではコミュニケーションの目的は何でしょうか。その1つに、「相手に何かを伝え、納得してもらう」ことが挙げられると考えています。それは会話の基本であると思うからです。

 

さらに究極的には、「人間関係を良くするためのもの」であると考えています。コミュニケーションによって人間関係が大きく変わってくる、ということは経験し実感していることです。

 

こういった目的がコミュニケーションにあるということは、逆に言えばコミュニケーションはあくまで何かの手段であるということを忘れてはいけないと思います。そして、手段は目的と同じくらい大切にするべきものであるというのが私の考えです。

 

共感していただける方はぜひ続投する記事を読んでいただきたいと思っています。

 

以上のようなことを考えると、例えば正論がいつでもコミュニケーションにおいて良いと思えなくなってきます。正論とは説得するために吐き出されるものですが、説得するのと納得してもらうのでは大きな差があると感じています。

 

人間関係を良くするためには、相手が納得できない正論をいうより納得できるような話し方を心掛けたいと常々思っています。

 

コミュニケーションの目的を見失わず、コミュニケーション自体も大切にしたいというのが私の考えです。

 

コミュニケーション能力とは

コミュニケーション能力と一口に言っても多くの要素があると思います。それを今回は細分化して考えたいと思います。ほかにも必要な力があるかもしれませんが、特に重要だと思うのが以下の3つになると考えています。

 

・具象・抽象を行き来する力

・論理的思考力

ヒアリングする力

 

今後考えが変わって上記の部分を変更するかもしれませんが、語りたいのは以上3つだと思って読んでいただけると幸いです。そしてそれぞれについてはまた今後の記事で語っていきたいと思います。